母は認知症がどんどん進んでいるようでした。
義妹はよく病院に行ってくれていました。
「この間、廊下で見かけた!」と報告してくれることもありました。
コルセットをつけて、薬を替えると身体はぐんぐん良くなっていき、立ち上がることができるようになります。
廊下を歩いてリハビリです。
ヨタヨタなので、トイレは看護師さんが手伝ってくれています。
よくわからないのが、紙パンツを家族が購入して持っていく必要があったことでした。
履いているところを見ることができないので、サイズもよくわかりません。
パンツタイプのものより、最初は横のテープで止める方を持って来いとのことです。
ほぼ寝たきりの場合はそうですよね。
前後しますが、コルセットができるまでの10日間は完全寝たきりなので、横テープです。
交換するのに、ラクなのと、価格が安いので、パッドも要求されます。
今も家には最後にたくさん購入した横テープとパッドが残っています。またすぐ使うかもね。
父のときも、購入してすぐ亡くなったので、たくさん残っていました。
つい最近ようやく「わたしが」捨てました。母は残すんですよね。。
脱線しました。
入院して一ヶ月そろそろ、退院か転院か。
そんなとき、なんと、母はコロナにかかりましたーーー!
院内感染です。
病院が悪いとは思っていません。
自分も学校に勤務していて、「しゃーない」と思いましたもの。
でもねぇ。年寄りで半分寝たきりの状態の場合は命に関わるから。
そして、母は完全隔離の病棟へ移動となりました。
それまでは、数回廊下を歩く練習をしていたのをこっそり見に行ったりしていたのですが、それもムリになりました。
その代わりと言ってはなんですが、コロナ病棟は看護師さんが手厚い。
一人当たりの人数が多いので、あまりさみしくなかったようです。
しかし、やはり認知症は進みます。
コロナ病棟では、スマホでのやり取りもできません。
ラインで面会を申し込みます。
病棟の外の廊下から、病院のタブレットを借り、お互いに話します。
タブレットって、視線が合わないから、目の前にいる感じがありませんね。
本人は、「◯◯ちゃぁん」とわたしを呼びます。
前にも増して、目が虚ろです。
弟一家(わたしにとっての義妹と姪)がきても、よくわからないようでした。
「かえしてー。むかえにきてー」そればかりです。
またしても涙。
10日ほど、そちらにいました。
幸いにも発熱も咳もなく、体調は良好です。
病室からは出ないので、歩くリハビリがなくなりました。
入浴もなくなりました。
決まった数人とだけ話しているようでした。
そして、整形外科の病棟へ戻ったのですが、退院は少しだけのびます。
よね。
そりゃね。
でも、まだ主治医には会えません。
なんで?
転院先も決まりません。