認知症の症状があるからといって、アルツハイマーとは限りません。
家族に認知症の症状が出ると、周りの人間は、ショックを受けます。
そんなショック状態で、まずは、とにかくお医者さんのところへ行きます。
ところが、残念なことに、認知症を正しく診察できるお医者さんを見つけるのは至難の技です。
「物忘れ外来」はありますが、予約がいっぱいでなかなか受診できません。
老人が多く通い、精神科と内科があれば、認知症も診てもらえるかと思い行ってみたのが今の主治医です。
行くと、まずは検査です。
「今から言う、3つの単語を覚えてくださいね」とか「100から3ずつ引いてみましょう」とかです。
ちなみに暗算が苦手は私は、「100から3ずつ引いてね」はすでにアウトかもしれません。笑
母は、そこそこ良い点数でしたので、主治医は「まだ初期の前かな」と言ったのです。
でもねぇ、『わたし、今日、昼食べたっけ?』はアウトだと思いますよ。
そのような説明をして、検査等々がスタートしました。
しかし、今まで聞いたりしている、いわゆるアルツハイマーの症状とは違う感じがします。
アルツハイマーの特徴を「認知症ねっと」というサイトから少し引用しますと、
①記憶障害 いわゆる、さっきしたことも忘れる、です。経験したこと、それ自体を忘れます。
②判断能力の低下 適当な洋服を選んだりできません。
③見当識障害 自分がどこにいるのかわからない、とかです。
母の場合、①はあります。②が微妙です。③だいたいわかっています。
本当にアルツハイマーかそれこそ、判断するのが難しいです。
例えば、ものすごく躓きます。また、調子の良い日とダメな日が、本当に大きく違います。
幻視こそありませんが、レビー小体のほうが多く当てはまるのです。
主治医に頼んで、過去に何度かお世話になった、総合病院で検査してもらいました。
(主治医は渋々でした。なんで?)
もう2年前です。
CT、MRI、脳波、血流を調べましたが、これと言った所見は見当たりません。
認知症の初期は、調べても何も現れていないことも多いそうです。
当時は、検査をして診てくださった脳神経内科の医師は「はっきり言えるのは、アルツハイマーではない。でも、何かは決められない」とのことでした。
てんかんの薬を服用していたこともあり、アルツハイマーではないとの診断もあり、認知症の薬は服用していません。
そうして、診断もしてもらえないまま、母は認知症のスタートを切りました。