最初は、パンツ(下着のほう)にパッドをつけていました。
妙齢の女性は多くが、そうしていることと思います。
いろいろサイズがあるので、選んで。
一昨年、こけて背骨を骨折して入院したときに紙パンツになりました。
最初は横のテープで止める本格的なもの。
立てるようになると、ショーツタイプのものへと。
家に帰ってきて、グングン回復して、自分でトイレに行けるようになると自分の下着に戻りました。
ただ、自分でも不安だったらしく、少し大きめのパッドを併用して。
さらに回復すると、パッドと小さくしろと言います。
ふぅん。
小さくしたときに事件がおこりました。
間に合わなくて、粗相がデイであったのです。「デイでもらしちゃった事件」
下着はもちろん、パンツ(ズボンのほうの)や靴下まで、デイから借りることになりました。
それで紙パンツに戻したのですが、紙パンツはお金がかかります。
そこで、紙パンツ用のパッドが売っているのです。
病院でも使っていました。
病院では、紙パンツ交換に履くタイプだと大変なので、横シールタイプやパッドを使うように言われます。パッドはお値段的にもありがたいです。
同じように、紙パンツにパッドをつけてみると、本人はまるで普通の布のパンツにパッドをつけているかのような雰囲気です。気分がね。
でも、ここで次の事件がおこります。
ある日家に帰ると、「トイレが流れへんねん」と言います。
新しい家のトイレは自動洗浄なので、立ち上がって数秒後に水が流れます。
しんきくさい(遅いという意味)ので、紙を放り込む前に水が流れてしまうようで、それかなと思いトイレにいくと。。。なんと。。。あーーーーーーーーーー。
え?
これ何?
パッドがプカプカ。
水を吸ってパンパンに大きくなったパッドがプカプカ。
ひぃぃぃぃぃぃ。あわてて、手袋を装着して取り出し、確認したところ、中身のジェル状のものが少しもれている様子。
これは本当に一大事。
このまま、トイレや下水が詰まったら、数十万か、数万がお金がかかるうううううう。
しかもその間トイレに行けない!
トイレの中から、ジェルをかき集め(手袋装着中)ひたすら、かき集め。
もう、これ以上はムリな量まで頑張って、あとは天に運をまかせて流すしかない。
その前に、ネットで調べてたけど。恐ろしいことしか書いてなかった。
そして、流して、何度か流して、外に出て汚水のマスを順番にチェック。
何度もチェックして、なんとか、詰まっていたり、ジェルが残っている箇所が見える範囲ではないことを確認し、トイレも何度か流して、本当にひと段落。
しばらくは不安だけど、様子みるしかない。
認知症ってなってから、何度かケンカもしたけど、その頃には、言い争っても無駄やとわかって、ほとんど注意とかしなくなってましたが、今回だけは、「お金がものすごくかかるんやで!!!」とキレまくりました。
キレまくってしまいました。感情が抑えられなかった。
仕事で疲れて帰ってきて、そんなことがあって。
でも、パッドがトイレに浮いていた意味がよくわからなかった。
そんな「トイレにパッド、プカプカ事件」があって、それでもプカプカしていた理由がわからなくて、本人はパッド使うっていいはるから、パッド使わせていたら、あるとき、ポイって。
えーーーーーーーー。「何すんのーーーーー」
実は大昔、生理用品が今の形状に近くなっても、構造とか何もよくわからないとき、母は、トイレに流していました。
45年ほど前かな。マジびっくりした。自分がお赤飯炊いてもらって、「流しとき」って言われて本当にびっくりした。裏っかわにテープついてるのに?
どっかてピタってなったらどうなるんやろ。と思った記憶がある。
他の集まりで、捨て方を習ってから、自分ではトイレに流してなかったけど、母はそうしてたと思います。
と、そんなことも思い出したりして。
で、ポイっと、に戻りますが、そこではもう怒ることがバカらしくなってしまいました。
わかってないからな。。。
それから、パッドを隠して、紙パンツだけ履くようになりました。
パッドで節約しても、トイレ詰まって大変なことになったらもっとお金かかって、それより何より私の精神がやられてしまいます。笑
その後は、紙パンツで過ごしてはります。
デイでの失敗が、そのことは覚えてなくても、日々の小さな失敗が、それも覚えてなくても、感情として「紙パンツ、マジ大事」って思ってくれてるみたいです。
さんきゅー、紙パンツ。
ちなみに料金はだいたい、ひと月2千円から2千5百円のを使っています。