母は認知症の診断を確定するために、大きな病院で脳の検査いろいろを受けました。
CT、MRI、脳波、血流などです。
前頭葉への血流がほんの少し悪いかな、くらいで何も見つかりませんでした。
認知症は初期の段階では、画像等には出ない場合も多いらしいです。
大きな病院の脳神経内科のお医者は、「はっきり言えるのはアルツハイマーじゃない」でした。
そして、書いてもらった書類を持って主治医へ戻ります。
不思議なのは、その書いた紙を患者やその家族には見せません。
大した説明もなかったのに、見せません。何書いてんやろ。
失礼やね、本人にも家族にも見せないなんて。
数年前から起こしていた、てんかん(と思われる)症状も、お医者ははっきり、てんかんです、とは言わない。
発作のときに撮影した動画も見ようともしない。チラッと見ただけ。
結果的には、アルツハイマーではないが、認知症症状はあるので、様子をみていくことになりました。
介護についても、主治医からは何も説明はありませんでした。
わたしはフルタイムで働いていたし、二人きりで暮らしていたので、どうしても誰かに助けてもらわないといけません。
そこで、住んでいる地域の地域包括センターへ電話をしました。
担当となるケアマネージャーが家を訪問します。
家を見るのが必須らしいです。
家に来たケアマネさんは、大きな声で話す女性の方でした。
母は当時は、まだ、物忘れもほとんど無く、料理ができなくなりつつある状態で、そんなに今までと変わるわけではなかったのですが、そのケアマネさんは、耳が聞こえない、理解が難しい人のように接します。
わたしは、その人の個性と考えるようにしてなんとか受け止めようとしました。
気分を害されると、不利益になるのでは、とも思いました。
田舎なので、この人が合わないから、変えてと言っても、そんな簡単にはいかないとも思っていました。
思った通り、母はものすごく機嫌が悪くなっていきます。
理解することはできるし、なんなら普通の人より、考える力がある人なので、どんどん、腹を立てていくのがわかります。
このあたりは、認知症だからなのか、元来の性格なのかわかりません。
ケアマネさんって、本職なのに、対応の基本が全くなってないと思いました。
しかし、要介護の申請やら、いろいろお世話になりました。
介護度は「要支援1」で一番軽いものでした。そーでしょ、そーでしょ。
そのときまで、介護度に「要支援」なんてものがあるのも、知らなかったです。
「要支援」では何ができるのか。
また、介護保険の利用を始めるにあたって、契約を結ぶ必要もありました。
おためしのデイにも行きました。
つづく。。